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太宰治 生誕100年 ある夫婦をめぐる「愛」の物語「ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~」


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お気に入り度    ★★★★+ 4.5/5
【鑑賞】    劇場
【原題】    ヴィヨンの妻
【初公開年月】    2009/10/10
【製作国】    日本
【配給】    東宝
【上映時間】    1時間54分
【ジャンル】    ドラマ
【監督】    根岸吉太郎
【出演】    松たか子、浅野忠信、室井滋、伊武雅刀、光石研、山本未來、広末涼子、妻夫木聡、堤真一
【映倫】    PG12

【ストーリー】   
戦後の混乱期、酒飲みで多額の借金をし浮気を繰り返す小説家・大谷の妻・佐知は、夫が踏み倒した酒代を肩代わりするため飲み屋で働くことに。生き生きと働く佐知の明るさが評判となって店は繁盛し、やがて彼女に好意を寄せる男も現れ佐知の心は揺れる。そんな中、大谷は親しくしていたバーの女と姿を消してしまい・・・。

【レビュー】   
太宰治の「ヴィヨンの妻」は読んだ事があったので、気になって観て来ました♪♪
原作のセリフがそのままに展開されていくお芝居や、太宰治の人生における重要な登場人物をモデルにしてるのかなぁ?と思われるキャラクターも出てきて楽しめました☆
こう言う作品は嫌いじゃないです♪♪

そして、何より主演の松たか子と浅野さんのお2人が素晴らしかったです!!
松たか子は、元々上手い女優さんだと思っていたけど、この役柄がピッタリで、大胆な行動をとる佐知は、凄く可愛く映ったし、活き活きと働く姿からは芯の強さが伝わってきました☆

浅野さんに関しては、今まで観た浅野さんの作品で高評価なものがなかったのもあって、ぶっちゃけ観る前は心配だったんですが、もうお見事すぎてビックリ!!
素晴らしかったです!!
面会に来た佐知が泣いているにも関わらず、「今は責めないでくれ」などというあたりは、悪さをした子供が甘えているかのように映ったし、佐知に思いを寄せる男をストーキングする一連のシーンは可愛すぎて笑いそうになりました☆

本当にダメダメな男なのに、母性というか、怒りを通り越して優しさで守ってあげたくなるかんじが浅野さんからは伝わってきて、浅野さんの演技は絶妙で、本当に素晴らしかったです☆
なんというか、人間的な姿をありのままに見せられたり、ボロボロになった姿を見せられたりすると、受け止めたくなる佐知の気持ちが凄く分かりました!!

それに、佐知は、これからどうなっていくのか!?と言う未来の事よりも、自分の目の前で起きた小さな出来事を必死に受け止めていて、常に前向きで、憧れてしまうくらい良い女性でした☆
誰も自分を助けてくれない窮地の中で、唯一救いの手を差し伸べてくれて自分を理解してくれた大谷にずっと惹かれ続けているようにも観えて、そう言う想いが全くぶれずに消えないって言うのは凄く羨ましい事だなぁ~と思いました☆

他のキャストに関しては、堤真一、妻夫木聡、広末涼子と凄く豪華ではあったけど、主演の2人が良すぎてあまり印象に残ってないかも。。。。
広末は、愛人役で軽~い濡れ場まで披露していたけど、1番印象に残ったのは、ラストで佐知とすれ違うところくらいかな♪♪

あとは、敗戦の混乱が収まらない時代の東京の風景が印象的☆
映画でこう言う時代の描写を観た記憶がないので、この時代の日常生活をのぞけたのは新鮮で良かったです☆
万人受けするかどうかは分からないけど、私にはツボでした☆

【予告動画】


【作品詳細】
  
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