お気に入り度 ★★★+ 3.5/5 【鑑賞】 劇場
【初公開年月】 2013/9/21
【製作国】 日本
【配給】 日活
【上映時間】 2時間8分
【ジャンル】 サスペンス/犯罪/ドラマ
【監督】 白石和彌
【出演】 山田孝之 ピエール瀧 リリー・フランキー 池脇千鶴
【映倫】
R15+
【ストーリー】
獄中の死刑囚・須藤から、闇に埋もれた殺人事件を告発する手紙を受け取った雑誌記者・藤井。須藤は事件の首謀者である“先生”を追い詰めたいと訴え、藤井は取材にのめり込んでいくが・・・。
【レビュー】
この作品は、見に行こうって誘われて山田孝之も出てるし~実話ってところも興味あるし~って感じで軽いノリで鑑賞に挑んだ映画☆
しかし!!それが間違えていました!!Σ(´∀`||;)
この映画を見るにあたって誰かしらのレビューを読んでいたり、予備知識があれば絶対に見なかっただろうな・・・・と言うような作品で、見ているとすごく怖くなったし辛くなりましたヽ(;▽;)ノ
何故なら、この映画の題材になった茨城上申書殺人事件も相当酷いですが、この映画はニュースでは報道していなかったリアルな部分をこれでもかと言うくらい詳細に、そしてリアルに見せ付けてくるので、中盤あたりで、もぉーいい・・・・と、耐えれなくなりましたΣ(´∀`||;)
まず、口癖が「ぶっこんじゃおう!(←意味:殺す)」のピエール瀧が怖すぎる!!非道!!鬼畜とはこういう人のことだなと思わずにはいられないくらいの人物でした!!
あんなふううに「よし。ぶっこんじゃおう」と、本当にいとも簡単に殺人を犯していくこの人物が実在の人で、こう言うことが今私の生きている時代にどこかで起こっている・・・・と思った・・・・・・
怖すぎました・・・・・・・・
しかも、犯罪シーンを丁寧に描写しすぎ・・・・・・。
お金のために次々に老人を消して土地や保険金を巻き上げて、その邪魔になってる老人も殺して、その上家族に掛け金まで渡して保険金を丸ごと頂くっていう。。。。
しかも、それが【家族公認の殺害】・・・・・・・・もぉこんなおぞましい事件は直視できないです><
本当に、描写が丁寧すぎるし、役者も上手いからリアル感がさらに出て・・・・・・監督・・・悪趣味だよぉ。。。。と泣きそうな自分もいましたが、映画としての評価は悪くはないです!!ただ私のお気に入りになりえないだけで!!
山田孝之を通して、「殺意」も人の原動力になり得るという恐ろしい現実を突きつけてくるあたりも・・・この監督はすごいな!!と思ったし、配役も本当に最高だったと思います!!
あと、山田孝之の妻役をした池脇千鶴が「ただ面白いから取材してるんでしょ!」と触れてはいけない旦那の本心をつくあたりなんかも凄く良かったです!!
そして、見事な配役だったこの映画の登場人物たち・・・・・・
本当に皆が皆、はまりすぎてました♪
人殺しに興じるリリー・フランキーの嬉々としたあの笑顔が恐ろしすぎて忘れられません!!
あの人物はピエール瀧とはまた全然違った感じなんですが、怖い・・・・・・・・・・・
まだ、ピエール瀧は面倒見が良くて、殺人や死体の始末を頼まれたら断らない・・・って言う、ある意味誠実な部分もあった男だったし、自分を裏切る者は決して許さないって言う単純な一面もあったりで、分かりやすくはあったけど、リリー・フランキーはもぉ~なんか異常な恐さがあった・・・・・
主人公である山田孝之は、「犯人」役の2人に比べると、地味でほとんど動きはないし、難しい役どころだったと思いますが、非常に巧く演じていて、さすが!と思いました☆
職場も家庭も顧みぬまま、取り憑かれたように事件の周辺を探る感じとかがすごくあってたと思います!!
この作品は、笑いながら人を殺せる人間がいる・・・・・
捕まっても反省などしない人間がいる・・・・・
その存在を嫌というほど見せつけてくるので、本当に凄く恐ろしかったですが、すごい映画だなぁ!!とも思ったし、役者さんたちも監督も素晴らしかったので、気になっている方や気になった方は是非!!!!!!
【予告動画】
【作品詳細】

