Addict allcinema　おすすめ映画レビュー

お気に入り度    ★★★★＋ 4.5/5
【鑑賞】    劇場
【原題】    AMERICAN SNIPER
【初公開年月】    2015/2/21
【製作国】    アメリカ
【配給】    ワーナー
【上映時間】    2時間12分
【ジャンル】    ドラマ／戦争／アクション
【監督】    クリント・イーストウッド
【出演】    ブラッドリー・クーパー　シエナ・ミラー　ルーク・グライムス　ジェイク・マクドーマン　ケヴィン・レイスズ　コリー・ハードリクト　ナヴィド・ネガーバン　キーア・オドネル
【映倫】    R15+

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【ストーリー】   
イラク戦争に出征した、アメリカ海軍特殊部隊ネイビーシールズの隊員クリス・カイル。スナイパーである彼は、「誰一人残さない」というネイビーシールズのモットーに従うようにして仲間たちを徹底的に援護する。人並み外れた狙撃の精度からレジェンドと称されるが、その一方で反乱軍に賞金を懸けられてしまう。故郷に残した家族を思いながら、スコープをのぞき、引き金を引き、敵の命を奪っていくクリス。4回にわたってイラクに送られた彼は、心に深い傷を負ってしまい・・・。

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【レビュー】   
この作品は、クリント・イーストウッド監督作品だったので超～見たかった映画☆
公開初日に鑑賞☆

彼氏の職業柄、この映画を見ると妻役に感情移入してしまって、辛くなるかも(ノД`)・゜・。
と思っていたんですが、予想外に主人公クリスにも感情移入をしてしまい複雑な気持ちになりました‼
クリスが仲間を殺した敵を仕留めたいと思う気持ちがかなり伝わって、そりゃ平和なアメリカに戻っても頭は敵を追いかけちゃうよねー‼と妙に納得・・・・。

でも、妻であるタヤの「帰ってきて‼」「いかないで‼」と切望する気持ちも本当に本当に分かる‼
なので、後半、家族のもとへ心も帰ってきつつあったクリスに待っていた未来が残酷すぎて、家族のことを思うと本当にいたたまれなかったです(/_;)
実話なだけに・・・・・・・・・・。辛い(ノД`)・゜・。
でも、結局これが戦争‼ヒーローなんていないと言われてる気分でした。。。

「自分には力があり、自分は番犬である。だからこそ、弱きモノを敵から守らなければならない」「俺にはその責任がある」
このクリスの価値観や考え方こそがまさに、【THEアメリカ】って言う感じが凄くしました。
しかし、この作品はアメリカ万歳映画ではないので、それが徐々に崩壊してゆく。。。
そこがこの映画の最大の見どころなんだと思います‼
なのに、この映画をアメリカ万歳映画と評する方がいるとか・・・・
何故(・・?
まぁ、それはさて置き、クリント・イーストウッドという監督は本当に凄いなぁと見終わってより一層感じました‼
戦争には反対との立場を持ちつつも、共和党支持者であるクリント・イーストウッド監督‼
そんなカレが身内をここまで客観的に描き切るなんて素晴らしい‼
愛国心を強くお持ちの監督だからこそ、自分の国の行く末に危機感を強く抱いたのかなぁ？とも思わされました‼

そして、主人公クリス・カイルも愛国主義者であり、愛国心を強く持った人だからこそ、アメリカの戦争は正義の戦争だと信じ、戦争での悲惨な出来事に遭遇しても、愛国心の論理で何とか正当化し続けてやり過ごしてきた。。。。
でも、結局、戦場に一旦入ってしまえば、そこにあるのは、「殺さなければ殺される」という力の支配があるだけの世界・・・
その現実を目の当たりにして、その論理も簡単に破綻を迎えていく。。。
愛国心を持つことは良い事だと思うし、そうあって欲しいと思うタイプの人間ですが、愛国心を強く持つが故に、時にその愛国心が自分に刃を向けてたりもするのかなぁ・・・と考えさせられたし、きっと、監督も様々な葛藤の中でこの作品を撮ったんだろうなぁと思わずにはいられませんでした・・・・

なので、エンドクレジットで実際の映像が流れた時に映っていた、たくさんのアメリカ国旗がなんとも言えないくらい印象に残ったし、また、虚しくもありました。。。
このエンドクレジットでの、異例でもある【無音】という演出‼
これにもさすが‼のひとこと‼
いつもこの監督の作品では、音楽も趣味が合うのでかなり楽しみにしている私でしたが、この作品に限っては無音の演出で非常に良かったと思いました☆

印象に残ったシーンは、ドリルの男が子供をーーーーーのシーン‼
完全に目を塞いじゃいました‼あれは、ヤバすぎる‼|дﾟ)
そして、主人公がスナイパーだからこそ発見できた、左肘のアザは非常に良く表現できていたし、素晴らしかったです☆
あと、スナイパーは一般の兵士のように襲ってきた相手をとっさに撃つでもなく、何百発も打ち合ってるなかで敵を倒すでもなく、
相手をしっかり見据えて撃つので、確実に自分が殺したことを認識してしまうから、精神的な負担がかなり大きいんだなぁとも思いました‼
配役については、シエナ・ミラーが残念でした(ノД`)・゜・。
なんか老けてた・・・・・・・まぁ、本物のタヤに近づこうとしたのかもしれないですが、やっぱりシエナは金髪が良いとすっごく思いました‼

やっぱり私は、クリント・イーストウッド監督が大好きです☆
そこらの愛国心だけで映画を撮る監督とは違い、平和への願いが込められた作品だと感じとれたし、
実話作品でもあるので、この作品を通して今のアメリカもかんじることができたし、本当に見てよかったなぁと見終わってひしひしと感じれるそんな作品でした☆
気になった方は是非！！！！！！！！！

◆クリント・イーストウッド監督作品一覧◆

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【予告動画】